夏の終わり

甲子園の終わりは








夏の終わり。




























第87回全国高校野球選手権大会






今年の優勝校は














駒澤大学付属苫小牧高校
















そう





駒大苫小牧




57年ぶりの夏連覇












という





大偉業を成し遂げた。






























今日は



真っ青な青空だった。


その青空の下





最後の最後の舞台まで

駆け上がってきた


勝ち上がってきた


球児たちが



頂点を目指して


たった一つの


優勝という

Only1を求めて




戦った。




















1回表

京都外大西がいきなり先制する

好調の3番寺本君のタイムリーヒットだ。



しかしその裏


先頭バッターの林くんがヒットで出ると

五十嵐君が送り

辻君の打席で

けん制悪送球がでて、3塁へ

そして

4番本間君の内野ゴロの間に

いいスタートを切っていた林くんが帰り



同点に追いつく。







打ち合いかと思われた。










しかし、

その後は投手が踏ん張った。





マウンドに立つのは


京都外大西のエース 北岡くんと

駒大苫小牧のエース 松橋くんだ。




2人とも

それぞれの味を出して




頑張ったよ。







やや均衡していた試合が動いたのは



5回裏





1アウトで


青地くんがヒットで出ると


小山君が

送って


バッター、2番手投手の

2年生の田中将大くん







ゴロだったけど




それを京都外大西の悪送球で



2塁ランナーが帰り勝ち越し






6回裏には


1アウトから

本間君がデッドボールで出て



岡山くんがファーストゴロの間に

2塁へ





鷲谷くんのヒットで


1塁・3塁とすると




さっきもヒットの


青地くんが



タイムリーヒット!!!!!!!!!







点差を2点差とした





だけど







このまま終わる



京都外大西じゃない!








関西のあの大逆転の試合




逆転の試合が多かった京都外大西


宇部商の試合だって。








諦めるわけには行かなかった






三原監督の


恩師の


最後の夏だった








笑って終わってほしかった



諦めない







そう

誓ったナインは





反撃を開始した









7回表




高原君が


ツーベースヒットで出ると



エラーにより


2塁ランナー生還


そしてバッターランナーの林くんも2塁へ




1点差







寺本君はレフトフライ



西下君もセカンドゴロだったが

その間に3塁に進んだ




そして

五十川くんの




ライトへのツーベースヒット!









同点!!!!!!!!!!!!!











まだいける



まだまだ






そう思った。


















だが


ココが


去年の覇者


駒大苫小牧の実力なのであろうか。












田中君を

ファーボールで出すと




林くんのセイフティバントで


1塁2塁とすると



五十嵐君がきっちり送って


1アウト2塁3塁




辻君の


ゴロの間に






1人帰り勝ち越しに成功!!!



そして



本間君が





デッドボールで


1塁へ





岡山君が










ヒットで!






3塁ランナーが帰り







3-5!







この後

満塁とするが



あと1本を






1年生ピッチャー本田くんに



抑えられた




























試合は








9回を迎えた





好打順の


1番からだった



マウンドにいるのは




田中将大くん













高原君



三振








林くん




三振


















寺本君







三振





























2年生ピッチャーは












両手を突き上げた






青い青い









この青空の下に








甲子園の



マウンドに







ナインが全速力で






喜びを爆発させた





ナインが





駒大苫小牧





ナインが・・・




















“夏連覇”










57年もの間成しえなかった



とっても大きな



偉大な大記録









チームが変わる

冬が来る



チーム環境が変わる。








そんな苦しい

辛い



注目され続け


厳しい環境の中で





戦ってきた



駒大苫小牧ナインだって




普通の高校生だった









そんな駒大苫小牧のナインが



一歩一歩


成長していって





掴んだ


この



                  優        勝











でっかいでっかい宝物







真紅の大優勝旗を




あの地へ




北の大地へ


津軽海峡を越えて








再び―――・・・・・・・・・・





























感動した。


ものすごく。









この夏




一番泣いた


声を上げて泣いたのは







久しぶりだと思った。








林キャプテンは言った








「最高だァァァァ!!!!」





















あたしも

最高に嬉しくて

最高に感動して







最高の夏になった。












最高の夏にしてくれて






優勝してくれて












夢を



どんなに辛くても困難でも


夢は叶えられるということを






教えてくれた







駒大苫小牧

















本当にありがとう。

















そして










京都外大西ナイン












京都外大西

快進撃にも




すごく感動して



あたしは何度も


涙した







あたしのスキなチーム同士が

こうやって戦って





最後までどっちが勝つか分からないような

試合にしてくれた









近畿勢として




京都の代表として







三原監督とともに



頑張ってきた夏





最高の形で終わりたかったけど





出来なかったけど











君たちは本当に輝いていたよ?



















みんなの心に








強く、


強く残った





京都外大西














もっと強くなる


本田君もいるし




また



来年も見たいよ


















また








来年甲子園で会おう。











本当に

感動をありがとう。















49代表校


関係者の方々



その他色々の方々へ







15日間という短い


短い夏だったけど






本当に最高で



本当に幸せだった














すべての人に





  あ り が と う